だるま正宗のお酒としげりの日常


by shigeri.1008
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未来へ 2007年醸造酒

先日(といっても2週間ほど前ですが)

「未来へ2007年醸造酒」 をびん詰めしました。

このお酒は、お客様のお手元で蔵とできるだけ近い状態で酒を保存してもらい、
5年、10年、20年後にはすばらしい古酒を育てて味わえるという
とても素敵な商品なのです。

ということで、

・赤ちゃんが生まれた記念に(バブバブ)
・結婚したお二人の末永き愛のために(ラブラブ)
・還暦を迎えた方の人生の新しいスタートに(いっちょやったるで~)

などなど、いろんな方が人生の節目の記念に買ったり、大切な人へのプレゼントに
使ったりして、発売から8年目になります。
ずらっと並んだ「未来へ」です。↓

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でも、



どうして手元で、蔵の状態と似た熟成ができるのか???



という疑問が沸きますよね。。。


それをこれから説明してゆきたいと思います。



実は、このお酒「キャップ」が二重になっています。
達磨正宗の古酒は、熟成中にも酸素に触れている「酸化熟成」です。

実際の蔵にある熟成中のお酒は、
まず10年はタンクで熟成されます。
タンク上部の空寸にはある程度空気が入っていて、ゆっくりと空気に触れている状態です。

でも、びん詰めしてすぐ出荷してしまう「未来へ」は、
酸化熟成するための酸素が足りないのではないか???

ということで、

キャップに工夫をしたわけです。
写真つきで説明しますね。


①まず、お酒を詰めます。

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720mlの瓶に、660mlのお酒を入れます。
これはタンクの上部に空気が入っているから、瓶にも空気を入れたのです。


②次に火入れをします。

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瓶を一本一本お風呂に入れるように、お酒を65度~67度くらいまで上げて
火落菌・酵素・酵母の働きを止めてしまいます。

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コルクのキャップをすばやく閉めます。
そして周りをロウで塗り固めます。

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④そのコルクのキャップは、こんな感じ↓です。

d0005720_16382620.jpg


中に細いストローが埋め込まれています。

⑤そのストローの中には、脱脂綿が詰めてあり、直前にその脱脂綿を
アルコールに浸しておきます。


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⑥コルクのキャップして回りを蝋(ロウ)で固めて、一日お酒を冷まします。

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65度に温度が上がると、お酒の体積が膨張して普通は瓶の中が減圧状態になるのですが、
コルクキャップをしておけば、お酒が冷める過程において、先ほどのキャップの中の
アルコール脱脂綿入りのストローの中を通るので、理論的には綺麗な空気が
瓶の中に入っていくわけです。

だから、綺麗な空気に触れながら
5年、10年、20年と熟成ができる、というわけです。


⑦ 次の日、ストローを折り曲げてから、ロウで再びコルク栓を密閉します。
そして、上にキャップをはめます。

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そしてラベルを貼って「未来へ2007」の出来上がりです。

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2007年は瓶に詰めたばかりなので、オリの発生はありませんが、
「未来へ」はしばらくすると、瓶の底に「オリ」が発生する場合があります。

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d0005720_1656859.jpg


この「オリ」はアミノ酸が下に沈殿してくるもので、
品質に問題はないので、ご安心ください。
「オリ」をお料理に使うこともあります。


画像が多くて、長い投稿になってしまいました(^^;)
今まで「未来へ」の中のキャップのことを特にはご紹介してきませんでしたが、
こういう理由で、お客様の手元でも熟成していただけるのです。

「夏などの、冷房が効いていない部屋でも大丈夫でしょうか?」

というご質問も受けることがありますが、
年間を通じて、40度などではない限り腐ったり上手に熟成しなかったりということは
まずありませんので、大丈夫です。

ただし、冷蔵庫に入れないでください。
熟成が進みません(^^;)

もちろん冷やして飲んでもらうのはOKですよ。

九州と北海道で、「よーいドン!」で熟成させたら、
多分熟成度合いのだいぶ違うお酒になると思います。

いろんなところで、いろんな方の思いを乗せた「未来へ」が
熟成の旅に出ていることでしょう・・・。

う~ん、ロマンだなぁ。

あなたも自分の記念の年、お子様の生まれ年のお酒を
熟成してみませんか?
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by shigeri.1008 | 2007-04-12 16:40 | だるま正宗の古酒